●大型車用トルクレンチ! その問題点・・・
先日の記事
「トルクレンチを使用しています!」
の続きになりますが、今回は大型トラック・バスのトルクレンチについて説明したいと思います。
ここ数年間で多発した「車輪脱輪事故」の影響で、国土交通省の通達があり
大型車も、 トルク管理(トルクレンチを使っての増し締め)が義務付けられました。なので、当店でも大型車用トルクレンチを用意しました!!しかし、実際問題、大型車のトルク管理には問題がたくさんあります・・・。

画像に並べた小さいのが乗用車用トルクレンチ。大きいのが大型車用のトルクレンチです(比較画像は、300ml.ジュース缶)。見て分かるように、大型車用のトルクレンチを使用するには、まず一人でトルク管理作業をするのは困難です・・。また、大型車の大半は、タイヤが10本前後付いてあります。リアタイヤはダブルになっており、内側のナットを締め付けたあと一度トルクレンチで締め付け、また外側のナットを締め付けた後のトルクレンチで締め付けてと、作業時間が相当かかります・・。ここまでの問題点は、作業する側(当店)の努力次第で解決される問題点ですが、ここからが本当に問題になる内容なのです。
今回、国土交通省からの指示では、「大型車もトルク管理をしなさい!規定締付トルク は540~590N・m(55~60kgf・m)!」なんて具体的な数値も出ております。問題は、この数値なんです。新車時の新品ホイールの締め付けトルクは、この支持通りでいいと思います。しかし、タイヤ・ホイールの脱着作業の多い大型車は、ナット締め付けのホイール穴が広がってきます。つまり、何度も着け外ししたホイールには、国土交通省からの規定締付トルク数値では、ゆるいんですよ。。。
先日あった、実際の話です。当店のお得意先から1本の電話が入りました。
「うちのバス、手で回せれるぐらい、ホイールのナットが緩んでますが・・」
当店で、数ヶ月前にタイヤ交換させていただいたバスです。当店の締め付けミスかと思い、慌てて御社まで向かいました。確かに、手で軽く回せれるぐらいナットが緩んでいました。その後、御社のタイヤ担当者の方にお話を聞くと、当店でタイヤ交換をさせていただいた後、このバスをディーラーへ車検に出されたそうです。こう聞いたので、車検に出されたディーラーの方に尋ねてみると、
ディーラー側:「はい。こちらで、そのバスの車検整備をさせていただきました。タイヤ・ホイールを脱着しました。取り付け後、国土交通省からの指示通り、規定締付トルク数値でトルク確認しました。」
だそうです・・・
当店:「今回、こういうことがありました。その国土交通省から指示されている規定締付トルク数値では、締め付け足り無いようなので、もう少し強く締め付けてもらった方がいいと思いますが・・・」
ディーラー側:「こちらとしては、国土交通省から指示されている数値以上では、締め付けることは出来ません。あとは、お客様本人が日常点検・運行前点検で確認してもらわないといけません。」
とまで、言われてしまいました・・・
もしかしたら、国土交通省からトルク管理の指示を出された今後の方が、車輪脱落事故が増えるかも。。。
点検整備の方法、以下に詳細が掲載されています
国土交通省ホームページより
社団法人 日本自動車工業会ホームページより
明日、甲子園に行ってきます!僕の今シーズン不敗神話記録、伸ばせれるでしょうか・・・(笑)
